Dip Seal Plastics, Inc.は、米国に1949年設立された熱可塑性プラスチック保護剤(シールピール)の世界的なメーカーです。
DS-250(タイプ1)は、セルロース系素材の耐衝撃性、耐腐食性に優れた絶縁性の丈夫な保護皮膜を形成し、金属部品の長期保存や陸・海上輸送の塩害・風害対策、耐衝撃保護に最適です。
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●鍋、コンロ、温度計でお試し頂けます。
●180℃を超えない温度でご使用ください。
①破損防止と保護
シールピールは、弾性のある厚く丈夫な被膜が、様々な形状の金属製品のサビ・腐食・ほこり・湿気・酸化・損傷・硫黄の煙霧・摩耗・衝撃・潮風・塩水等に耐え、精密部品等の長期保管や、海外輸出時の耐衝撃・耐湿度・耐腐食包装として製品を傷や錆びから保護します。また被膜は絶縁性にも優れ、100℃までの厳しい環境下でも保護機能を発揮します。
②透明被膜で簡単に剥がせる
薄い琥珀色の透明被膜は、塗布後もシリアル番号を容易に確認することができ、使用の際もバナナの皮をむく様に簡単に剥がすことが可能です。
③節約
従来の包装に比べて費用対効果の高い保護包装材として、梱包容積・梱包資材の減少にも役立ちます。
④再利用(リサイクル)
剥がした被膜を再び加熱、溶解すれば再利用(リサイクル)が可能ですので経済的です。
①ご使用温度(176〜180℃)に温度設定して溶解します。180℃を超えないでください。
②溶解したら、金属の棒でかるく攪拌してください。細かい白泡が消えたら作業を開始します。
③油分やゴミ、指紋が付いていると発錆の原因になりますので、ご使用前に除去してください。
④推奨ディッピング温度176〜180℃で5秒程度ワークを浸漬し、引き揚げます。30秒程度で硬化します。直ぐに置かず、暫く針金で吊るしておくと綺麗に仕上がります。
⑤液面が下がったらブロックを追加してください。
※「市販の天ぷら用フライヤーでの代用も可能です。ヒーターがむき出しではない、サーモスタット機能(常時180℃を保持)を有するフライヤーを使用し、溶解時など、作業時以外は必ず蓋をした状態を保ってください。
型番 |
ディップシールDS-250 |
---|---|
浸漬時間 |
5~10秒 |
硬化時間 |
30~60秒 |
被膜強度 | 強く硬い |
推奨使用温度 |
176~180℃ |
標準被膜厚 |
1.6~2.0mm |
加熱限界温度 | 200℃ |
引火点 |
218℃ |
被膜色 |
透明(薄い琥珀色) |
比重 | 1.13 |
引張強度 | 35.0kg/㎠ |
溶融温度 | 120~130℃ |
耐薬品性 | 弱酸、アルカリ、アルコール、食塩水、鉱油 影響なし ※強酸、溶剤への耐性は無い。 |
絶縁耐力 | 優秀-2,300V AC/DC(0.8mm厚被膜) ※ASTM D-257準拠試験 |
対圧力 | 250kg/㎠(0.8mm厚被膜) |
被膜耐熱性 | -40℃~70℃ |
作業実演動画
◆切削油や防錆油が付着していると上手く被膜が付かない原因になります。事前に溶剤や洗浄剤で油膜を洗い落として下さい。
◆延べ60 時間以上加熱した製品は、分離や分解による被膜不良を起こす可能性があります。早めに使い切るようにしてください。
◆200℃を越えると、成分の熱分解が起こり油状になり使用できなくなります。一度分解した液は廃棄してください。
◆液温が210℃を超えると引火の恐れがあります。200℃以上には絶対に温度を上げないでください。また、直火での加熱は引火の危険性が高いため、必ず温度調整機能が付いた電気式の間接加熱設備をご使用ください。
◆保護手袋や保護具を着用して、換気の良い場所で作業して下さい。
◆溶解駅に水や溶剤が入ると突沸しますのでご注意ください。
◆溶解融中は火傷にご注意ください。
Q.蒸気ミストが異常に出て白煙を出している。また、臭いが強い。
A.液温度が200℃以上に上がっている可能性があります。直ちに温度を180℃まで下げてください。200℃以上で使用しますと液が分解して使用できなくなります。一度分離した液は、継ぎ足しを行わず廃棄してください。
Q.被膜が薄く剥がすときにバラバラと崩れる。また、被膜が剥がれにくい。
A.液が老朽化しています。通常180℃×60時間を超えると液粘度が低下して分離が始まります。
液温が200℃を超えた場合にも同様の現象が起こります。このため、長期間使用せず、数回で使い切る量の液を作成し、液面が下がったら継ぎ足しを行うことにより液を常に新しい状態に保ってください。
Q.一度使用した被膜を再利用したい。
A.ディップシールの剥いだ被膜は再利用が可能です。汚れを取り、液に混ぜて溶解してください。
再利用品は、液の10%程度留めてください。再利用品が多すぎると被膜強度に影響を与える可能性があります。
Q.被膜の下に錆が発生した。
A.ワークが濡れている若しくは湿度が高い状態で処理を行ったり、ワークを直接手で触ると(タンパク質や塩分が付着)長期保管時に被膜の下に発錆する可能性があります。処理前に指紋や汚れを除去してください。
輸入元