可剥性保護剤シールピール

米国 Dip Seal社製
「ディップシール DS-250」

RoHS指令及びREACH SVHC
(2023年6月時点)非該当

錆に強い/衝撃から守る/金属部品の長期保存に

Dip Seal Plastics, Inc.は、米国に1949年設立された熱可塑性プラスチック保護剤(シールピール)の世界的なメーカーです。


DS-250(タイプ1)は、セルロース系素材の耐衝撃性、耐腐食性に優れた絶縁性の丈夫な保護皮膜を形成し、金属部品の長期保存や陸・海上輸送の塩害・風害対策、耐衝撃保護に最適です。

ディップシール DS-250
可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250荷姿
【荷姿】10Kg箱入り
(320×240×240(mm))
可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250
ディップシールDS-250製品画像
ブロックは切断された状態で梱包されて
いますので作業時の手間が軽減されます。
可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250使用画像
ディップシール DS-250 使用画像
シールピールの用途/特徴

①破損防止と保護
シールピールは、弾性のある厚く丈夫な被膜が、様々な形状の金属製品のサビ・腐食・ほこり・湿気・酸化・損傷・硫黄の煙霧・摩耗・衝撃・潮風・塩水等に耐え、精密部品等の長期保管や、海外輸出時の耐衝撃・耐湿度・耐腐食包装として製品を傷や錆びから保護します。また被膜は絶縁性にも優れ、100℃までの厳しい環境下でも保護機能を発揮します。


②透明被膜で簡単に剥がせる
薄い琥珀色の透明被膜は、塗布後もシリアル番号を容易に確認することができ、使用の際もバナナの皮をむく様に簡単に剥がすことが可能です。


③節約
従来の包装に比べて費用対効果の高い保護包装材として、梱包容積・梱包資材の減少にも役立ちます。


④再利用(リサイクル)
剥がした被膜を再び加熱、溶解すれば再利用(リサイクル)が可能ですので経済的です。

シールピール塗布サンプル

ディップシールDS-250

可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250塗布サンプル1

 

可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250塗布サンプル2

 

可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250塗布サンプル3
可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250サンプル集合
可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250塗布事例
作業手順

①ご使用温度(176〜180℃)に温度設定を行った後、1〜3時間程度で溶解します。必ず蓋をして溶解してください。

②溶解したら、金属の棒でかるく攪拌してください。細かい白泡が消えたら作業を開始します。

③油分やゴミ、指紋が付いていると発錆の原因になりますので、ご使用前に除去してください。

④推奨ディッピング温度176〜180℃で5秒程度ワークを浸漬し、引き揚げます。30〜60秒で硬化します。直ぐに置かず、暫く針金で吊るしておくと綺麗に仕上がります。

⑤液面が下がったらブロックを追加してください。


※「市販の天ぷら用フライヤーでの代用も可能です。ヒーターがむき出しではない、サーモスタット機能(常時180℃を保持)を有するフライヤーを使用し、溶解時など、作業時以外は必ず蓋をした状態を保ってください。

型番

ディップシールDS-250

浸漬時間

5~10秒

硬化時間

30~60秒

被膜強度

強く硬い

推奨使用温度

176~180℃

標準被膜厚

1.6~2.0mm

加熱限界温度

200℃

引火点

218℃

被膜色

透明(薄い琥珀色)

比重

1.13

引張強度

35.0kg/㎠

溶融温度

120~130℃

耐薬品性

弱酸、アルカリ、アルコール、食塩水、鉱油 影響なし

※強酸、溶剤への耐性は無い。

絶縁耐力

優秀-2,300V AC/DC(0.8mm厚被膜) ※ASTM D-257準拠試験

対圧力

250kg/㎠(0.8mm厚被膜)

被膜耐熱性

-40℃~70℃

作業実演動画

シールピール・メルティングタンク

シールピールを溶解する専用タンク

シールピールを溶かす為だけに特化した専用タンクです。

過昇温防止機能が標準装備されており、安全に制御できるよう設計されています。


製造元:株式会社畑電機製作所


【オプション】

・カレンダータイマー(超小型を除く)

 曜日ごとにスタート/ストップの時間を設定できます。

可剥性保護剤/シールピール/ディップシール 溶解専用タンク
矢印
可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250/シールピール/タンクに投入シールピールをタンクに投入
可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250/シールピール/溶かす溶かして
可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250/シールピール/つけるつけて
可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250/シールピール/固まるすぐ固まる

シールピールの実演動画

注意事項

◆切削油や防錆油が付着していると上手く被膜が付かない原因になります。事前に溶剤や洗浄剤で油膜を洗い落として下さい。

◆延べ60 時間以上加熱した製品は、分離や分解による被膜不良を起こす可能性があります。早めに使い切るようにしてください。

◆200℃を越えると、成分の熱分解が起こり油状になり使用できなくなります。一度分解した液は廃棄してください。

◆液温が210℃を超えると引火の恐れがあります。200℃以上には絶対に温度を上げないでください。また、直火での加熱は引火の危険性が高いため、必ず温度調整機能が付いた電気式の間接加熱設備をご使用ください。

◆保護手袋や保護具を着用して、換気の良い場所で作業して下さい。

◆溶解駅に水や溶剤が入ると突沸しますのでご注意ください。

◆溶解融中は火傷にご注意ください。

Q&A

Q.蒸気ミストが異常に出て白煙を出している。また、臭いが強い。

A.液温度が200℃以上に上がっている可能性があります。直ちに温度を180℃まで下げてください。200℃以上で使用しますと液が分解して使用できなくなります。一度分離した液は、継ぎ足しを行わず廃棄してください。

Q.被膜が薄く剥がすときにバラバラと崩れる。また、被膜が剥がれにくい。

A.液が老朽化しています。通常180℃×60時間を超えると液粘度が低下して分離が始まります。
液温が200℃を超えた場合にも同様の現象が起こります。このため、長期間使用せず、数回で使い切る量の液を作成し、液面が下がったら継ぎ足しを行うことにより液を常に新しい状態に保ってください。

Q.一度使用した被膜を再利用したい。

A.ディップシールの剥いだ被膜は再利用が可能です。汚れを取り、液に混ぜて溶解してください。
再利用品は、液の10%程度留めてください。再利用品が多すぎると被膜強度に影響を与える可能性があります。

Q.被膜の下に錆が発生した。

A.ワークが濡れている若しくは湿度が高い状態で処理を行ったり、ワークを直接手で触ると(タンパク質や塩分が付着)長期保管時に被膜の下に発錆する可能性があります。処理前に指紋や汚れを除去してください。

カタログ資料・ダウンロード
可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250カタログ
「ディップシールDS-250」カタログ
DOWNLOAD
可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250 SDS
「ディップシールDS-250」SDS
DOWNLOAD

輸入元

AUDEC 株式会社オーデック
可剥性保護剤/シールピール/ディップシール DS-250のお問い合わせ 電話番号 お問い合わせフォーム